雑な短歌

真白いシャツの如 人生はしらずしらずに薄汚れた黄色いろ



ピカチュウの悲鳴を想いほほえんだ案外カラスに似ているのかも



目の前のガム噛みさえすれば ガム 噛みさえすれば噛みさえすれば……



空港にボストンバックの音鈍く胎児を宿すむかしへ還る



今世紀 こうのとりとは ひこうきに 白い期待は遥かに飛んで



鶯張りの廊下あえて踏み抜いて君を迎えに と曲者は言う



遊びして帰りおる子よ口見れば得体の知れぬ虫食べた跡



わたくしもかつてそこらの雑草を月の光で焼いて食べたわ



紫陽花をたてぬきに駆け少年は サッカーボールを遊ばせている



宇宙を往くカッシーニの寂しさ ねむる前今日の軌跡を夢で辿るとき



廊下にてあいつリンゴの香りして そっかあいつ彼氏ができたのか



リビングに大天使の絵飾られて手に持つ弓は誰をつらぬく



広辞苑いずれ三階より落とし見知らぬ人の頭砕きたい




気に入っていただけた短歌はありますか?なぐさめでツイッターに昔かいたものを字句を改めて載せてみました。